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2010年10月

静かにじっと快感に身を委ね、時折甘い吐息を漏らすアイリーン(仮)の姿は、責めている俺のS心をますますかき立てた。

女性は往々にしてM気がある。
そして、Mな女性のほとんどが「じらされる事」を快感に感じる傾向にある。
これも俺のセオリーの一つだが、初めての相手は相手の出方を見つつ、セオリーに従っていく。

もちろん、いちいち考えて口に出しながら責めるわけではない。
そんなことをしている奴がいたら、それは本当にキモイ。単なる変態だろう。
俺は口に出さず、ただの一言も発せずに黙々と責める。
これが最良の責め方だと、感覚的に理解しているからだ。

女性は想像の中でも自分を別のものに例えて快感を感じる事が出来るんだと、昔ずっぽしした女の子から聞いたことがある。
つまり、俺とずっぽしをしようという時に、自分は別のことを考えながら快感を増幅させているというのだ。
初めてそれを聞いた時には、

「なんて、けしからん」

と思ったものだが、よくよく話を聞いてみると、これがなかなかに面白い。
通常、この手の話を聞くと、自分よりもイケメンな芸能人などを想像して、その芸能人に責められているという妄想で快感を増幅させるのかと思いがちだが、この子はそうではなかった。

その女の子は、こう言った。

「私はサボテンなの。」

と。


当然、俺の頭の中は一瞬にして「???」で埋め尽くされた。
そして、その子がサボテンとして佇んでいる姿を想像して、思わず吹き出した。

さらに、そのサボテンを責めている俺の姿を想像して、また吹き出した。

「サボテンを責めたりしたら、チクチクして責められないでしょ」

と普通に考えてしまったが、一通り笑ったところで、なぜそんな想像をするのかと興味を持った。

この回答を聞いて、「世の中には、実に色んな人間がいるものだ。」と感心させられたのと同時に、「井の中の蛙、大海を知らず」とはこのことかと、自戒の念を抱いた事も先に伝えておきたい。

静かに部屋に入った俺とアイリーン(仮)は、ベッドに腰掛けてまたキスを重ねた。
俺はアイリーン(仮)の長い髪をそっと撫で下ろし、俺の手がそのままアイリーン(仮)の耳に触れた。
彼女は軽く震えを見せると、目を閉じて俺の手に身を委ね始めた。
俺の数少ない経験に基づいた話ではあるが、耳が性感帯の女性はある程度開発されているか、全体的に感じやすい体質だ。
くすぐったいと言う女性は経験が浅いか、それまでにあまりいいずっぽしをしてこなかったのだろう。
それを判断の基準に、俺は攻め方を変える。
アイリーン(仮)は、前者であったため、俺はずっぽし前にアイリーン(仮)の全身を攻めた。

耳が弱い女性は、優しく耳を攻め続ける方がいい。
恥ずかしいと思う反面、それが快感に繋がるらしく、多くの女性は目をつむって身を委ねてくる。
そして、耳を攻める事は、全身の性感帯を開くトリガーとなり、その後はどこを攻めても感じやすくなっている。

アイリーン(仮)の時も、セオリー通りにじっくりと時間をかけた。
耳からスタートしたそれは、足も含めて隅々まで行きわたり、大事な部分に到達するころには、もうすっかり準備が出来ていた。

しかし、それでもまだ始めないところが俺のS心だ。
そこから、第二幕がスタートし、さらに性感帯を開く。
アイリーン(仮)は、ずっと目をつむり、静かに吐息を洩らしながら快感に身を委ねているようだった。

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