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イギリスからの帰国子女 Part6(完結)

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どがーん、ぼがーん










映画自体はそこそこ面白かった。



一人で映画を見に来ているようなもんだから、あっという間に時間が過ぎた。

映画が終わって外に出るタイミングで一瞬目を合わせてから、外に出ようと立ち上がった。









映画館を出るまでの間に交わしたのは、









おもしろかった?










まぁまぁかな。











だけだ。




さて、賢明な読者なら気付いているだろうが、この映画はデブスが見たいと希望した映画である。




言うに事欠いて「まぁまぁかな。」とのたまうデブス様に対して、俺は軽い殺意を抱いたのだが、あと少しの辛抱だと俺は自分に言い聞かせて、その言葉をグッと飲み込んだ。











ギギギギィィィィ・・・・











重苦しい出口のドアを開けると、眩しい光を放つ街灯が目に飛び込んできた。










あぁ、やっとシャバに帰ってきたのか。









さしづめ監獄から解放されたばかりの服役囚のように、外の光がやたらと眩しく感じた。
・・・まぁ夜に出獄する事などないのだろうが、この際脱獄犯の気持ちでも何でもいい。








全身で感じる開放感。










お務めを果たした達成感。









そんな感覚が俺を包み込む。


















が、そこで背後に何か気配を感じた。











デブスが立っていた。









そう、まだ終わりでは無い。

ここでフィナーレを迎えるべく、俺は勇気を振り絞らなければならない。










ゴソゴソッ









ポケットから携帯を取り出し、メッセージを確認するような仕草をする俺。











えっ!?アイヤー!!!(´・ω・`)









何か問題があるメッセージを発見したような仕草をする俺。













「ごめんっ、友達からメッセージが来てて、俺もう行かなきゃ!!」










とどのようなメッセージという核心には触れずに、「急いでいるアピール」をしながらサヨナラの言葉を告げる俺。











えっ?あ、うん・・・分かった。バイバイ。










その勢いに押されてバイバイと返すデブス。













うん、じゃあねっ!!










すぐに振り返って小走りで走り去る俺。

















ある程度離れたところで、ゆっくり後ろを振り返りながら立ち止まると、











「今日はありがとう。」










とだけメッセージを送った。


心の中では「もう二度と会う事は無いし、このメッセージが最後だ」と思いながら、送信ボタンを押したのだ。


程なくして返事が来る。








「こちらこそ、ありがとう。ドリンクご馳走になってごめんね。」








俺はホッとした。

なぜならそこには「また会おう」とは書かれていなかったからだ。

酒を飲み、映画を見たという一連の行為に満足してもらえたのだろう。




そして、俺が全く持って興味を持っていなかった事がなぜか伝わったのだろう。















こうして、俺はデブスとのスパン対決をうまく回避し、記念すべき300スパン目を温存する事が出来た。









しかし、振り返ってみると、俺も人の事は言えないのである。








俺もデブスであり、キモオタである。








今回の件は自分にとっても良い反面教師となったのではないだろうかと、何とかこの出来事をプラスだったと考える事にした。

そうして、俺はより厳しい食事制限を自分に課し、筋トレのセット数を増やす事を心に誓ったのだった。













ー 完 -













2015年累計スパン結果: 306スパン(2015/11/2)  




イギリスからの帰国子女 Part5

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あと15分ぐらいかな。











チケットを買い終えて時計を見ると、上映時間まであと15分ある。

話す事が無かったので、かなり早足で来てしまったようだ。









あと15分。









また会話を始めないといけないのだろうか。





俺は映画館の外を眺めながら何かを探すような仕草をしてから、こう言った。










ちょっと買いたいものがあるから、そこに行ってくるね。
 
すぐ戻ってくるから、ここにいてくれる?








一刻も早く逃げ出したい。


可能な限り一緒にいる時間を削りたい。









が、義務は果たすべきだ。












そう考えた俺は、これまでに様々な策を弄してきた。











あとはこの映画を見れば解放される。










そんな気持ちだけが俺の背中を押し続ける。









そして、上映時間5分前になって映画館へと戻った。

映画館の前には入場する人の行列が出来ている。


並ばなくても席が決まっているので入れるのだが、デブスがしっかりと列の中ほどに並んで待っていた。








ごめんね、待たせて。









思っても無いくせに都合の良い言葉が口をついて出る。









全然大丈夫だよ、買い物出来た?









疑う事が無いという意味では性格は普通なのだろう。







そう、ただデブスなだけなのだ。












俺はそう考え、並んでいる間だけでも何か会話をしようと考えた。














が、そのすぐ後ろに美女3人が並んでいるのに気付いてしまった。

俺がデブスのところに戻ってきたタイミングでは後ろを向いていたので気付かなかったのだが、俺が改めて会話を始めようと思った瞬間に、3人がこちらを向いた。











か、かわいい・・・・(*''▽'')











横幅はデブスの半分ほどしかないが、身長はデブスよりも20㎝ほど高く、おそらく170cmぐらいの7頭身である。










顔が小さいのぉ~(*''▽'')








俺はここでハッと気づいてしまった。

俺がここでデブスと仲良く話を始めてしまうと、この美女3人は俺とデブスが付き合ってると思うのではないか、と。







実際問題、この美女3人も赤の他人なのでどう思われても良いのだが、俺の脳裏をよぎったこの感覚は俺の行動に急ブレーキをかけた。











・・・赤の他人のふりをしよう。









そうして俺は黙り込んだのであった。









行列が前に進み、俺は静かにポップコーンと水を2本買い、1本を黙ってデブスに手渡した。


そして映画館に入場し、俺とデブスは隣同士で映画を観始めた。







続く















2015年累計スパン結果: 303スパン(2015/11/1)  


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