カンボジアで天使に出会った話 第14話 ~あれは天使か?~
銀行からの帰り道で軽く飯を食い、途中で見かけた寺院らしき場所を撮影した。

カンボジアで何してたの?と聞かれた時のアリバイ作りの一環なので、特にこの寺院には興味がない。
寺院の前を通り過ぎて、K島氏が向かったのは、やっぱり例の店だった。
ハッピーK島氏、今夜も元気である。

その後、かわいい子はいないか?とバーホッピングをし始める。
シロクマさんはお疲れなのか、ホテルに戻ってしまったので、俺とK島氏の二人で夜の街を徘徊した。
あれはもう行ったところだから、他のところはどうだろう?
じゃあ、こっちに行ってみる?
こないだあそこにかわいい子がいたよね?あ、今日はいないな・・・
などと他愛のない会話をしながら歩き続けていると、遠目にかわいらしい子が俺の目に留まった。
K島さん!!
あそこに行きましょう!!
半ば強引に、しかも俺の利益の為だけにその店にK島さんを誘導し、こじんまりしたバーに突入したところ、遠目に見えた感じ通り、かわいくて細くて若そうなクメール美女を発見した。
いた・・・
やっと見つけた。
ロリっぽい感じはあるが、年齢的には問題無かったので早速一緒に飲む事に。
それから5分もしないうちに、
じゃあ、一緒に帰ろうか。
俺の決断は早かった。
入店直後に注文したビールを飲み切らない間に、彼女に打診していた。
会計を済ませて店を出た後も、細身で小柄な彼女【A】は俺の隣でニコニコとほほ笑んでいる。
K島氏を一人残し、俺とAはホテルに戻るべく、トゥクトゥクに乗りこんだ。
ホテルまでの道のりは歩けるほどに近く、わずかに3分程だったのだが、その間も手を繋いで俺に寄り添ってくる。
・・・大当たりやないかい(゚∀゚)
こういう何気ない仕草で、その女性の人となりが伺えるというものだが、優しい物腰に俺の期待は高まるばかりだ。
部屋に入ると、Aはほんの少しだけヒールのあるサンダルを脱いで、静かにベッドに腰かけた。
夜とは言え、外はTシャツで歩けるほどに暑いのだから、涼しい場所で少し休みたかったのだろう。
コップに注いだ水を差しだすと、両手でコップを持ってゆっくりと飲み始める様子が何とも言えず愛おしい。
水を飲み干すと、無言で両手を突き出して俺にコップを返し、ニコッと微笑んでいる。
・・・天使かっ!( ゚Д゚)
まるでお人形さんのようにちょこんとかわいく腰を掛けているAを見ていると、俺はA抱きしめずにはいられなくなった。
ゆっくり優しく抱きしめ、そのままベッドへと押し倒し、そっと唇を奪った。
にゅるにゅるにゅるるん
!?!?!!?!( ゚Д゚)
が、唇奪ったのは俺のはずなのに、Aの舌が俺の口内へと侵入してきたのだった!!
〇カンボジアで天使に出会った話