昼食を採る為に俺は街へ向かおうと、ホテル最寄りのアソーク駅へと足を向けた。

アソーク駅付近にはショッピングモールなどが新しくオープンしており、日中は多くの買い物客で賑わっていた。
ご存知の方もいるだろうが、BTSアソークとMRTAスクンビット駅は乗り継ぎ駅として地上と地下で繋がっており、とある出口にはエスカーレーターしたのスペースにダンキンドーナツが店舗を構えている。
日本や香港で目にする事の無いダンキンドーナツには、タイに滞在している間に一度は今でも気になって立ち寄ってしまう。
というのも、俺にとってのダンキンドーナツは、やや思い出深い食べ物だからだ。


それは、俺がタイを初めて訪れた時まで遡る。

初めてのタイ旅行の際に俺はアユタヤへ向かう鉄道に乗ったが、その時に立ち寄ったフアランポーン駅にもダンキンドーナツがあった。
それまで屋台の何とも言えない食事しか採っていなかった俺にとっては、ダンキンドーナツはとても文化的でかつ宝石のように輝いて見えた。

そんな大げさな」と思われるかもしれないが、しかし、それぐらい大げさに俺はダンキンドーナツに目を奪われたのだ。

それまで海外旅行をした事もない俺は、日本にいる事がいかに楽で安全なものなのかを思い知らされながら、見るもの触るもの味わうもの全てが新鮮で、かつ衝撃的なアジアの混沌に頭の中を初期化された俺にとって、もはや「たかがダンキンドーナツ」ではなく、「ダンキンドーナツ様」へと昇華していたのだ。

そこで出会ったダンキンドーナツ様は、俺の中で安堵感や感動などがその味へ補完されて、タイ滞在中に食したものの中でもかなり「うまいもの」として俺の記憶に刷り込まれる事になった為、俺はそれ以降もダンキンドーナツを見かけるとその時の気持ちがフラッシュバックしてしまい、ついつい立ち寄ってしまうのだった。

そして、その勢いを利用して夕方18時のフライトまでの空き時間で、パラダイスマッサージへと足を運んだ。
パラダイスマッサージについてこれまでに書いた事は無いが、嬢の好みやオーナー店長の対応などの点において好き嫌いが人によってはっきり分かれる店だと、個人的には分析している。
店に入るとオーナー店長のコメント付きのアルバムを見る事が出来るが、実際に自分の目で確かめたいと思うのは正直な所だろう。
そこでアルバムを見てから「この子とこの子を見せてください」とオーナー店長にお願いしたところ、「どうせなら全部見てみたらどうですか?」と提案が返って来たので、お願いした事がある。
しかし、その直後に「アルバムのコメントを信じないんだったら、いくらアルバム見ても同じ。だったらさっさと実物を見ればいいんです。」と付け加えられたのだった。

オーナー店長の言い分も理解出来なくはないが、「アルバムを用意して見せる」ということも顧客サービスの一部だと考えるならば、前述の言葉は存在しないはずだ。
客がなぜパラダイスマッサージを選択して、その店まで来るのか、店ではどのようなサービスを期待して、どういう体験をしたらリピーターになりたいと思うのかを考えるならば、店はより人気店としての地位を確立するだろう。

時折利用させて頂いているユーザーとしては、そうなって欲しいと思う限りである。


こうしてかれこれ26回に及んだ「タイに行きタイ病発症」編も完結となる。






ところで!


まもなくマイタン大賞も締め切りだ。
ここまでくると、大人しく行方を見守りたいと思う。
さんしん亭女史がぶっちぎり首位を守るか、第三のダークホースが現れるか。
または、皆様からの応援で再び首位に返り咲けるか。

締め切りは明日っ!!


■マイタン大賞
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