「プ、プリーズ…」
話をアイリーン(仮)に戻そう。じっと目をつむって快感を増幅させているかのように見えるアイリーン(仮)は、俺の手がアイリーン(仮)の体に触れる度に小さな体を大きく震わせている。
じらしながらも、その方向性は定まっている。
じらしきった後に、俺はその手を素早く動かした。
すっかり性感帯が開ききっていたアイリーン(仮)は、その動きにも敏感に反応し、さらに大きく体を震わせた。
しかし、これぐらいでは俺の責めは終わらない。
30分はゆうに過ぎているだろうか、その間、アイリーン(仮)は俺の体にほとんど触れていない。
なぜなら、俺がそれを遮っているからだ。
触られて興奮が高まってくると、相手の体温を感じたくなるのは自然な流れだが、それを遮り、いわゆる「何もさせてもらえない」状況を作り出す事で、Mっ気のある女性はより興奮を高める。
SでもMでも対応可能な俺は、この時はSっ気を出して楽しんでいた。
やがて、アイリーン(仮)は苦しそうに声を出した。
「プ、プリーズ…」
そのあとは何を言ったか分からないが、もう限界であることは悟る事が出来た。
俺はそこで初めてアイリーン(仮)の手を遮る事を止め、自由を与えた。
すると、ダムが決壊したかのような勢いで俺の体に触れ、俺の体温をその肌で感じようと体を寄せてきた。
もうこうなると止める事は難しいだろう。
あとはアイリーン(仮)がしたいようにさせてあげることにした。