カンボジアで天使に出会った話 第3話 ~お金を拾ってMPへ~
〇前回
ホテルに到着し、落ち着いたところで先行してプノンペンに来ている友人たちに連絡を取る。
一人はまだ寝ているようだが、友人のK島氏は着いたばかりで暇している俺に付き合って昼食を共にしてくれると言ってくれたので、ホテルロビーで合流してそのまま街へと出かける。
適当な店に入り、メニューを見て注文をしようとすると、店のオヤジが「それはまずい。こっちにしろ。おススメだっ!」とすごんでくるので、流れに任せてそのおススメとカンボジアのビールを注文した。
で、出てきたのがこれだ。

ベトナムのバインミーのような体だが、パサパサした肉を何とか誤魔化す為に甘辛く煮たような感じの具材がパンに挟まれているだけの、なんて事の無い一品である。
正直、ベトナムのバインミーの方が100倍うまい。(そして、バインミーの方が安い。)
が、先ほどのオヤジは通りすがりに「どうだっ!うまいだろっ!!!」とドヤ顔でサムズアップをかましてくる。
あぁ、うまいよ!(ビールがな。)
と俺もサムズアップで応える。
全くもって意味のないコミュニケーションではあるが、こういうのは旅の醍醐味と言って良いのだろう。
昼飯から戻り、俺たちはもう一人の友人M氏と合流すべく、彼の部屋へと向かった。
M氏がまだ寝ているのは分かっていたが、K島氏が何やらうれしそうに彼の部屋の前に向かい、スマホを扉の前に置いた。
ウゥゥーーーーーー!!ウゥゥーーーーーー!!

その直後、彼のスマホからけたたましいサイレン音が流れるではないか。
K島氏はそのサイレン音と共に部屋のドアをドンドンと叩き、日本語で「起きてください!危ないですよ!!」と叫ぶ。
その音の大きさに隣の部屋で清掃作業をしていたホテルスタッフが驚いて顔を出す程だったが、何よりも驚いたのは部屋の中にいたM氏だろう。
ほどなくして、扉が開かれ、怯えた様子のM氏が不安そうに顔を覗かせる。
そして、そこに立っているのが俺とK島氏だったことで、「やられたー」と安どの表情を見せて、俺たちを迎え入れてくれた。
M氏の部屋に入ると、M氏がニコニコとしながら米ドル札をヒラヒラさせている。
昨日、道で拾ったんですよ。
かなりボロボロになってますが、頑張って拾いました。
かなりボロボロになってますが、頑張って拾いました。
と彼は言う。
しかし、それは100米ドル札である。
M氏がにこやかな表情で声高らかに宣言している。
そう、俺たちは昼間にする事がないので、とりあえずMPでも見学に行こうと話していたのだ。

しかし、それは100米ドル札である。
今日はこの拾った100米ドルで豪遊します!
M氏がにこやかな表情で声高らかに宣言している。
そう、俺たちは昼間にする事がないので、とりあえずMPでも見学に行こうと話していたのだ。

しかし、100米ドル札がこのプノンペンに落ちているのか!?と思いながらも、その札を受取り、確認してみる。
ん?透かしが・・・無い?
これ、透かしが無いですね。と俺が言うと、慌てた様子でM氏が札を再確認する。
そして、表面に書かれたとある文字を発見した。
Copy

ええええええーーー、これ偽物じゃないですかー!!
と俺も驚いたが、M氏が一番驚いていた。
なんだぁ・・・偽物かぁ・・・・
MPで使おうと思ってたのにぃ・・・
MPで使おうと思ってたのにぃ・・・
と本気で落胆するM氏。
その様子を見てゲラゲラと笑っているK島氏。
到着早々に色んな事が起きる国、それがカンボジアだ。
気を取り直して、MPの話をしよう。
俺達は夜遊びがメインで来ているので、昼間は特にする事が無い・・・と思っていたら、一応プノンペンにもMP(マッサージパーラー)がある。
俺達は夜遊びがメインで来ているので、昼間は特にする事が無い・・・と思っていたら、一応プノンペンにもMP(マッサージパーラー)がある。
細かいところはJOJOさんのブログを読んでもらうのをお勧めする。
JOJOさんのブログ
↓
■【WORLD SEX TRIIP】プノンペンのマッサージパーラーを3件続けてハシゴした詳細な記録【ゴールドコーストスパ・ソウルゴールデンシティ・ラグジュアリーワールド】
JOJOさんのブログを参考にさせてもらいながら3軒巡ってみた感想が、これだ。
・ラグジュアリーワールドホテル → 年齢層高め、かわいくない

先頭を切って潜入捜査を行うK島氏。
・ソウルゴールデンシティ → 若い子もいる(25歳ぐらい?)、人数は少ないが選べなくはないという程度

先頭を切って潜入捜査を行うK島氏。

先頭を切って潜入捜査を行うK島氏。
という状況だった。
3か所はそれぞれに少し離れたところに立地している為、基本トゥクトゥクでの移動となる。
俺たちはトゥクトゥクでの移動を交えながら3店舗すべてを見て回ったのだったが、徒労に終わった。
そして、その道中にもまたもやM氏が道に落ちているおもちゃの紙幣を見つけて必死に回収していた。

3か所はそれぞれに少し離れたところに立地している為、基本トゥクトゥクでの移動となる。
俺たちはトゥクトゥクでの移動を交えながら3店舗すべてを見て回ったのだったが、徒労に終わった。
そして、その道中にもまたもやM氏が道に落ちているおもちゃの紙幣を見つけて必死に回収していた。

プノンペンのMP事情を調査する事は出来たが、結局どこも行けずにホテルに戻ることになり、それぞれが夜に備えて休む事にした。
読者のほとんどが興味を持たないだろうが、トゥクトゥクでの移動中に撮った写真も適当に上げておこう。





トゥクトゥクでの移動の際には配車アプリのGrabが便利だが、基本は1-3人乗りなので団体で移動する時には注意をした方が良いだろう。
我々のようなガタイの良い3人組がトゥクトゥクに乗ったらすし詰め状態になって非常に窮屈なだけでなく、暑い事この上ないので昼間のトゥクトゥクはまさに地獄である。
完全電動の扉の閉まるスペシャルなトゥクトゥクも見かけたが、これは個人所有のものでGrabで呼んだトゥクトゥクでこのような快適な車両が来ることはまずないだろう。

続く
〇カンボジアで天使に出会った話