カンボジアで天使に出会った話 第15話 ~天使か悪魔か~
ベッド上でAにまたがるようにしてマウントポジションをとっているにも関わらず、あっという間に口内への侵入を許してしまった俺は、虚を突かれたまま一瞬放心状態へと陥っていた。
・・・( ゚д゚)ハッ!
う、奪われたのか!?
口内から鋭く侵入した柔らかく温かいAの舌の感覚に、一瞬であるが、俺の全感覚が支配されていたと言っても過言ではない。
かわいく微笑む天使だと思っていたのだが、どうやら悪魔的に男性を支配下に置く能力まで身に着けているようだ。
しかし、こんなことで怯むようではスパン道を語る勿れ。
スパン道・スパン編にこのような言葉がある。
「キス上手はスパン上手と心得よ」
つまり、スパン道の教えに従うのであれば、Aはあっという間に男を虜にすることが出来るスパン上手であるという事であり、それに対して気持ちが高ぶらない訳がない。
俺は強烈なキスから始まったこの大事な一戦を楽しむべく、ここからAを楽しませる流れへと持ち込んだ。
華奢な体にかわいい顔立ち、そしてそこそこのボリュームがある胸と、それだけでもかなりの逸材だったのだが、そこにスパン上手を匂わせる悪魔のキスを兼ね備えた高スパン力と対戦出来る喜び、
そう、これは喜びなのだ。

"気持ちの良くないセックスはスパンではない。
それはただお互いに粘膜を擦り合わせる相互オナニーである。"
かつて巨匠と呼ばれたふにっこさんが常々このように言っていた。
俺はこれからAとスパンする。
つまり、Aを最高に気持ちよくする為に奉仕をし、その流れの中で俺も最高の快感を得る。
二人の間に愛があるかはスパンにおいては特に重要な点ではなく、相手に対して「気持ち良くなって頂きたい。」という気持ちが相互にある事が重要である。
そして、「気持ち良くなって頂きたい。では、どうすべきか?」と具体的なアクションにまで思慮を巡らせる事から、良いスパンは始まってくる。
(※広義のスパンには、性交渉前後の行動も包括される。)
そして、俺はAにAと出会えた喜びを伝えるべく、彼女の華奢な体をゆっくりと愛撫し始めた。
〇カンボジアで天使に出会った話