【中国武漢編~第二章 その44~】 パチモン天国
地下鉄の車両内で美人を見かけたので、遠目に抑えておいた。
そのタイミングで、俺の電話にとあるサウナの経理から連絡が来た。
武漢に来ているんですよね?
良かったらお店に来ませんか?
もう帰るだけのつもりだったが、遊びに来ている以上は時間を最大限使いたいものである。
疲れた表情の同僚Aには申し訳なかったが、もう一軒だけ見学に行ってみようと持ち掛け、経理との会話を進めた。
幸いにも俺たちが泊まっているホテルからも遠くないエリアだったので、帰り道から少し寄り道程度という事で同僚Aも了承した上で、見学する事になった。
最寄駅で電車を降りようとしたとき、目の前に中国人の若者が立っていた。
それがどうした?と思うかも知れない。
が、よく見ると何かが思いっきり間違っているのだ。
HCIACGO
LUBLS
え?( ゚Д゚)
これって、もしかして・・・
CHICAGO
BULLS
って事?(;・∀・)
中国がパチモン大国であるのは百も承知だが、いくらなんでもこれはひどすぎないだろうか。
しかも、ただ間違った言葉がアルファベットで並べられているだけの服で、バスケットボールっぽい要素は何もない。
つまり、どうでもいい安物の上着に適当にプリントしただけなのだろう。
ほんの少しでいいから、こういうロゴでもつけて、スポーツのイメージを醸し出して欲しかったと思う。彼の為にも。
気を取り直して、俺達は駅からまたタクシーに乗って、経理から指定されたエリアへと向かった。
・・・また暗いで( ゚Д゚)
しかし、先ほどよりは幾分ましな雰囲気がある。
分かりにくい経理の案内を頼りに道を進み、たどり着いたのがこの店。
が、場末過ぎた。
もちろん、先ほどの玉龙路よりはずっと明るく清潔な雰囲気はするが、底辺と比べてわずかに数センチ上のところで満足してしまう程、俺の感覚は鈍ってはいなかった。
ここもダメだ・・・( ;∀;)
悔しいが、エロの神様からこう言われているような気がしてならない。
早々に諦めをつけて、撤収。
外でタクシーを拾ってホテルに戻り、この日の探索は打ち切られた。
そう、翌日の俺たちは赤壁へと向かわなければならなかったからだ。
2016年累計スパン結果: 174スパン(2016/7/14)